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2011年12月18日 (日)

ニューファーマー・フォーラム2011レポート(NO1)

            

15日に山形県新庄市の山形県立農業大学校「緑風館」にて行われた「ニューファーマー・フォーラム2011」に参加した。
このフォーラムへの参加を勧められた時
「私のような素人が参加していいものか?」
と戸惑ったが、ネットで今回のテーマを確認するやいなや、すぐにその不安は雲散霧消となった。

そのテーマとは『女の力〜私たちの視点、そして、男性に求めるもの〜』というもの。

かつて出会ったネイティブアメリカンに
「男が頑張るとそれは金儲けか喧嘩にしかならない。母なる地球はやんちゃな男の子達の散らかしも、食いしん坊の食べ残しも、いつかは自分で片付けてくれると寛容に受け止めていたようだが、どうやらそうでないことに気づき始めている。今は腕まくりをして母は自分で大掃除をしようとしているところだ。そしてそれに合わせて女性の時代が来るので、その時は本当に賢く強い女性の後について行くがいい。男は女性に力を貸すだけでいいのだ。」
http://hopi-09.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-1a86.html

とのアドバイスを受けていた私は、このフォーラムがそのアドバイスの真偽を確かめる良い機会に思えたのだ。(当然素敵な女性への期待感も高まる。)

そんなわけで、下心も芽生えたところで足を運んだ会場は、農業者や新規就農を志す方々が研修の場としている農業大学校の「緑風館」で、館内の掲示物を一見しただけでもこれだけの研修コースがあるのかと驚かされた。

フォーラム会場は「新農業人ネットワーク」主催だけあって、若い方々、そして今回のテーマに相応しく女性の姿も数多く見受けられ(参加者83名!)大学の講義会場という懐かしい雰囲気に少しホッとさせられた。

さて、そのフォーラムの内容だが、農業における女性の力と可能性をテーマして語り尽くされた4時間半。農業ド素人の私にも十分に魅力的で刺激的な話ばかりだった。

まずは今回「個の尊重と夫婦二人四脚で築いた夢工房」と題した基調講演を行った栗田和則氏と栗田キエ夫妻の驚くべき暮らしぶりとその哲学、生活の知恵に圧倒された。

会場で手渡された資料を要約すると
「秋田県との境に近い山形県金山町の奥の奥、杉沢集落という山に囲まれた2.5キロ程の谷あいで自給自足を貫く。二人はそれを「自創自給」と呼ぶ。
米・野菜を自給、季節の野菜とキノコを宅配し、鶏もヤギも飼う。チーズやアイスクリーム、メープルシロップ、地ビールも手作り。築200年の家と手作りのログハウスは太陽光パネルと薪で暖をとり、孫と作った薪窯でピザも焼く。ハウスで作った質の高いたらの芽が当たりヨーロッパ、中国、アメリカにも足を伸ばし、ヨーロッパ人の暮らしぶりからヒントを得て都会人に山里暮らしを伝えるべくB&B(ベッド&ブレックファースト)の宿泊所を作ったところグリーンツーリズムの先駆けにもなる。」
となる。

私の耳には、お二人が代わる代わるマイクをやりとりしながら伝える暮らしぶりは農業の話しというよりはサバイバリストのそれとして響いたが、もしかしたら私たち日本人は最後の最後にはこの二人のように暮らすことを迫られるのではないかとふと思ったりした。その際そこに希望を見るためには「豊かさのとらえなおし」が必要だ。

“自分たちが豊かに暮らすために創造する。余ればそのときに売る”
“楽する楽しさはダメ。愉しむ。それは労働の達成感から”
“豊かさをお金で測ってはダメ”
“人間にとって大切なものは蓄積されていく。”

(農業に携わろうとする後輩達に対するアドバイスは私には原発事故後の全ての日本人に対するそれに聞こえた。)

そして夫婦のあり方として共感したのは、
「お互いを『〜さん』と呼び合うこと。それが対等の関係を維持する秘訣であり、個の尊重につながる。故に二人三脚ならず、二人四脚。二人いるのだから足はちゃんと4本でなくてはならない。」との主張。そうでなければ新たな豊かさなど創造できないと言わんばかりだ。(実は私たち夫婦もお互いを「〜さん」で呼び合っている。崇高な理由があるわけではないが。)                    
… NO2に続く

※曲はニールヤングの「ハーベスト」。“収穫”という名のラブソングです。

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