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2012年3月 1日 (木)

ゆとり教育と格差社会とレインボープラン

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昨日東京にいる姪が高校に合格したとの知らせを受けた。本人から携帯に電話があり、声のトーンが低かったので一瞬「もしや…」と思ったが、照れがあったのか段々と喜びの声に変わっていった。

私は20年以上この報告を受ける事を仕事にしてきたので、「喜ぶのは今日までにして明日から大学受験に向けてスタートを切りなさい。」と言おうと思っていたがなぜか言いそびれてしまった。

だが、そう言おうとしたのには訳がある。

甥や姪が学んだゆとり教育下の教科書内容は、昭和30年代生まれの半分というお粗末なもので、その指導の下、一時は大学生でさえ分数ができない、47都道府県を正確に言える者がいないと世間を驚かせたこともある。(今では当たり前になってしまったが。)

ゆとり教育が実施された当初、その導入に携わった政治家や役人が自分の子供だけは高度な教育が受けられる私立学校に通わせ、「日本でもビル・ゲイツのような一部の富裕層・エリートが国をリードし、その富を大衆に回す事で全体を豊かにする国づくりを目指している。」などと嘯いていた。

つまり、ゆとり教育は「知的格差」を前提とした政策であって、それによって発生する「経済格差」は何らかの形で解消され、富が全体にいきわたるとしていたのだ。

勿論そのモデルはアメリカにあり、多くの日本人が「個性の尊重」などというアメリカ型の美辞麗句に踊らされ「知的格差」を進行させるだけのシステムを支持してしまった訳だが、当のアメリカで昨年起きた全米デモは「富がいきわたらない」ことに対する異議申し立てであって、上記した前提など絵空事であることが証明されてしまった。

要するにゆとり教育はこの日本を、アメリカの一部投資家たちにとって支配しやすい形に作り変えるのに貢献したというわけだ。

私はこれに対抗するためにはやはり勉強するしかないと思うが、一握りの富裕層に食い込むためにそれを勧めるのではない。(子供たちだけに勧めるのでもない。)

個々の夢を実現するためにそれが必要なことは勿論、夢に破れてもそれを担保するだけの相互扶助的な仕組み作りにその知識を投入して欲しいと思うからだ。(震災と原発事故後その感は強まるばかりだ。)

上に掲載した2枚の写真は以前教科書に紹介されたレインボープランの取り組み(上が中学校地理、下が高校の現代社会)だが、今年の受験生はみなこの辺りをしっかり勉強したのだろうか?(今の教科書には出てないのかな〜?)

てなわけで姪っ子には本日改めて「喜ぶのは今日までにして明日から大学受験に向けてスタートを切りなさい。」と言ってあげた。時間が出来たら長井に来いと付け加えて。

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