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2012年5月23日 (水)

原発に反対するなら、なぜあなたは収束作業に向かわないのか?

            


震災直後、壊滅した海岸線の町を消防団の一員として救助活動にあたり、その後は原発の収束作業に立ち向かう。

妻の友人の旦那さんは正にそのような人で、今日そのご夫婦が長井の私たち家族を訪ねて来た。私たちは兄が経営する居酒屋で共に酒を片手に話し込んだが、その全てをここに記すことはできない。ただ、6日働いて3日休み、ひとたび防護服を着て働きに出れば、食事は1日に1食、トイレに行く暇もないので防護服の下に介護用のおむつをして作業にあたる者もいるという。このような働き方をしなければ原発は現状を維持出来ないのだ。

多くを語るタイプの人ではないが、屈強な肉体が厳しい現実を跳ね返そうとする意志が溢れており、そのような人を前に何を話していいかわからなくなる瞬間が何度もあった。

私が彼と話しながら確信したこと。それは福島は日本に支えられているのではなく、福島が日本を支えているのだということ。反原発や瓦礫受け入れ拒否の活動も彼らの過酷な働きの上に成り立っているのだ。

「原発に反対するなら、なぜあなたは収束作業に向かわないのか? 反原発はまずそこからではないのか?」彼からこのように問われたらどのように答えようかとずっとそのことを考えていた。

彼にも私同様、妻と幼い娘と息子がいる。

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