「甦る」試飲会のTV告知
いよいよ明日に迫った純米吟醸「甦る」の試飲会。
「更に生きる=再生」を願って「甦る」の酒米生産に携わってきた。
あの日あの時の自分をふりかえって思い起こすことと言えば、原発が4基爆発した以上はもうそれまでのようには生きてはいけないだろうという強い思いだ。
この事故はこれまで人類が経験したことのないとてつもないもので、今後は日本中が一丸となって、世界の力を借りながらも事故収束に全力を尽くすものだと信じていた。(現在そうでないことにただただ驚いているが…。)
だから私は避難者でありながらも、自分より大変な思いをしている人は沢山いるし、自分でもやれることをやろうと思ったのだ。
震災の年の11月に「福島県民大望年会」http://hopi-09.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/in-2b00-1.htmlを主催した時、私は私たち家族以上に大変な思いをして長井に来られた方が数多くいることに衝撃を受け、まずは見ず知らずの土地に来た物同士「つながる」ことが何よりも大切なことだと悟ったのだった。そして思いついたのが、福島から避難してきた方々と共に酒米を作り、鈴木さんに酒にしてもらうことだった。
酒米作りこそが、思いを込めるのにも、つながりを深めるのにも相応しい作業のように思えたのだ。
この2年、農作業を通じて、福島から避難してきた多くの方々とつながり、受け入れていただいた長井の方々ともつながることができた。そして、疎遠になっていた友人達とも。
その方々と酌み交わす「甦る」が更に私たちのつながりを深くすることを願って明日は酔いしれたい。
皆さん、お待ちしております!
追記
私は「農家」ではなくNPO法人レインボープラン市民農場の「職員」です。
市民農場のみなさん、あしからず。
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