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2016年1月31日 (日)

「うぇるかむ」69号より転載

       

復興ボランティア支援センターやまがたの避難者向けフリーペーパー「うぇるかむ」69号にてスペシャルインタビューとして取材を受けました。(こちらのリンクからご覧になれます)http://kizuna.yamagata1.jp/modules/con01/index.php?content_id=8

許可をいただきましたので、当ブログに転載させていただきます。

以下がその記事です。

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うぇるかむ69号 スペシャルインタビュー 

                        長井市 総合学習指導塾 七色学舎 村田孝さん

Q震災前・震災後はどこで過ごしていましたか?

福島県いわき市出身です。塾の講師として勤務していて、研修で千葉県にいる時に震災が起こりました。福島に戻り実家に避難して断水の中過ごしていると、職場の上司から「原発で作業員をしている友人からの情報によると原発が危ないらしい」との連絡があり、3月12日の原発爆発後、3月14日に兄が住んでいる長井市に家族で避難する事にしました。

Q塾をはじめるきっかけは何ですか?

震災前に働いていた塾の社長や奥さんはとても良くしてくれた方で、塾の子ども達の事もすごく気になっていたのに、自分は塾をやめて避難してきたことに後ろめたさのようなものもあって、避難先で塾を始める気にはなれませんでした。
長井市に避難してからは、NPO法人レインボープラン市民農場の方々と出会いがあり、職員として働き始めました。畑作業は初めてでしたが、一から野菜作りと米作りを教えてもらえるとあって前向きに取り組むことができました。2012年3月には、レインボープラン市民農場の名義でお借りした休耕地・休耕田を「福幸ファーム」と名付け、同じ避難者の方々と共に作った野菜を福島や神奈川、関東へ届ける活動を始めました。また浪江町から避難してきて、長井市で酒造りを再開した鈴木酒造さんとも出会いがあり、福幸ファームで作ったお米『さわのはな』で鈴木酒造さんには『甦る』というお酒を造ってもらっています。

現在は福幸ファームの販売部門と位置づけ、「福幸ヴィレッジ」の名で安心野菜の個配業も行っていますが、これらの取り組みを経て原発事故後の生活のあり方を考えたとき、「農」を生活に取り込み自給的に暮らすことの必要性を痛感するようになりました。そしてそのことをこれからの若い人たちと共に考えたいと思い始めたとき改めて自分の中で「塾」というものとらえ直すことができたように思います。

今年に入り準備を始め、以前働いていた塾の社長も力になってくれて、11月2日に「七色学舎」を始める事になりました。以前の塾の社長とは今も連絡を取り合いアドバイスを頂くなど、本当に感謝しています。

Q塾をはじめてみて、どうですか?

今は10人ほどの生徒ですが、口コミで少しずつ生徒も増えています。講師は私を含め二人で、難しい宿題を沢山出すのではなく、学校の授業で分からないところや、生徒たちがやりたい部分を丁寧に教えるようにしています。目指すのは地域密着型の塾で、地域の方々との関わりを持ちながら土日には生徒や親御さんたちと季節に応じた交流体験もしたいと考えています。そうした活動を通していつか福島の子供たちとの交流を図れればと思っています。

避難している方へのメッセージ

震災前は忙しい毎日で、例えば友人に手紙を書く時間がなかったり、人とのご縁を大切にする余裕もないまま生活をしていました。震災後失業を経験し、それがきっかけで生活のペースにゆとりが生まれたことで、それまで切れていたご縁が戻ってきたような感覚でした。またそれに加え避難先でも地域の方々とのご縁を数多く頂き、不幸中の幸いではありますが、この点に関しては震災前より豊かに生きられるようになったと感じています。
そのことに喜びを見いだして生きていくことは先の見えない不安な避難生活の中で私たちが手にした「特権」の一つではないでしょうか?

総合学習指導塾 七色学舎
〒993-0002 山形県長井市屋城町1-40 TEL・FAX:0238-87-1270 メール:nanairogakusha@outlook.jp

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