映画・テレビ

2011年8月 5日 (金)

今食卓にある危機〜「未来の食卓」を見て

            

放射能汚染によって食の安全が脅かされている今だからこそ見なければならない作品。

この映画は前々回ブログでも紹介した長井市のレインボープランで推奨され、昨年の11月に長井市ではこの映画のテーマに沿ったイヴェントが行われている。

2008年の作品だが、その時点でフランスの食の安全を脅かしているのは農薬、つまり化学汚染だ。原発による放射能の影響が語られることはないが、化学汚染の問題だけでもフランス人は食料によりかなり健康被害を被っていることが描かれている。

私にとって印象的だったのは、この南フランス・バルジャック村の美しい風景と子供たちの豊かな表情で、風景と子供達が素晴らしければ素晴らしいほど環境の化学汚染が惜しまれるという構造をこの映画は持っている。

そして音もなく忍び寄ってくる人体化学汚染の恐怖はそのまま放射能汚染による内部被曝を私たちに想起させる。今の日本人はこの映画を人ごととは思えないはずだ。

バルジャック村の村長が独断で学校給食と高齢者の宅配給食を「オーガニック食(無農薬有機栽培食)」に変更する事で子供達の未来を守る決断を下した事がこのドキュメンタリーの発端だが、私にはこの点もとても羨ましく感じられた。

この国難の際に国民・県民・市民を守るために先手先手を打って行動するリーダーが不在である事が悲しい。(いわきの実態はブログ右下“ストレートコーヒー”の「いわき日和」をご覧ください。)

先にも紹介したように長井市のレインボープラン推進協議会では昨年オーガニックをテーマにしたイヴェントを開催したようだが、これに倣い全国規模で今だからこそ“食の安全の確保”に取り組まなければならないと思う。

私は以前からオーガニック&地産地消が人間にとって一番の贅沢だと考えてきたが、今いわきの友人たちと連絡を取ると、放射能で汚染された大地と海からではそれは叶わないし、どんなに安全だと言われても一抹の不安が頭をよぎるとのこと。

私たちは化学汚染に加えて放射能汚染とも対峙していかなければならないのだから、事態はさらに深刻なはずだ。

この映画の前半とエンディングでバルジャック村の子供達の合唱シーンが描かれるが下はその歌詞を字幕から書き写したものだ。今の私の心情と重なり涙がにじんだ。

平野のセメント 河に流れ
僕らの田舎や泉に毒が流れる
嵐に暴風雨
僕らの歴史も沈む
合い言葉いつも
“健康なフリを”

暮らしのために空気を買う
石油マネーは命を脅かす
地球のどこにも逃げ場はない
さまよう無断居住者
人ごとじゃない

世界を変える時が来た
樹々を持て民衆よ
今こそ立ち上がる時が来た
明日に続く世界のために
誰かを責めてる場合じゃない
自分たちが動かなければ始まらない
戦いの時が来た

樹々を持てばビンタを食らうかも
“まだ先のこと”だって?
やり返せ!
葦の軍隊を立たせろ
ひざまづくのはもう終わり
確かに地球は丸いけど
誰にとっても
これからも丸いのかな?

世界を変える時が来た
樹々を持て民衆よ
今こそ立ち上がる時が来た
明日に続く世界のために
誰かを責めてる場合じゃない
自分の力で始めよう
戦いの時が来た

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